29歳で10年付き合った彼氏と別れたけど、今は幸せです の続きです。
失恋後、落ちこんだ期間を経て何となく一人に慣れてきたころ、新たな出会いを探そうと思い始めました。
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別れた後、出会いを求めて合コンへ
少し元気を取り戻してきた頃から、独身の女友達と毎晩のように仕事帰りに飲み、週末はそのメンバーと合コンへ繰り出すようになっていました。
なんといっても、10年間、しかも20代に彼氏がずっといたので、そういう場に慣れておらず、最初は少し戸惑いもありましたが、だんだんと合コンというよりは「飲み会」が楽しくなり、誘われたり誘ったりで輪を広げて楽しんでいました。
が、やはりなんとなく、この人!!という人には出会いません。
男性と楽しく話していても、どこか元カレと比べてしまう自分がいるのです。
時々、戻ったほうがよかったのかなぁ、なんて考えてしまうことも。
そんな新しい生活を楽しみ始めたある日のこと。携帯電話のメール音が。
消したはずのメールアドレスから、メールが届いたのです。
元彼からの連絡がきた
「ちょっと、会えないかな」という連絡でした。
正直戸惑いました。
なんで今更?会ってどうする?何の用事?やっと今の生活に慣れてきたところなのに!
でも、もしかしたら、何かが変わっているかもしれない…いやいやそんなわけない。
というより、せっかく忘れかけているところに、会ってしまって気持ちが戻ったらどうしよう。
私の気持ちは葛藤しました。会うべきか、会わないべきなのか。
別れた元彼と会うべきか、会わないべきか。
私は、迷った末、会うことにしました。
でも、よりを戻したいからという理由ではありません。
なぜなら、別れを決めた時の、勇気と決断を裏切りたくなかったからです。何せ1年間悩んで決めた結果です。ちょっとやそっとで覆せるような決断ではありませんでした。
では、復縁をするつもりもないのに、なぜ会う方を選んだのか。
これで、ほんとうの決別ができると思ったからなんです。
会って、彼の気持ちを確かめるのではなく、自分の気持ちを確かめたかったのです。
感覚が答えを知っていた
いよいよ会った当日。なんだかヨソヨソしく挨拶をして、元彼の車に乗りました。
久しぶりの、乗り慣れた車の助手席に、元彼の隣。ほんの数か月前までここが自分の当たり前のポジションだったっけ。助手席のシートが少しでも動いているだけで「誰か乗せたの?」ってわかるくらいに。
目的もないまま、車は出発しました。
「元気?」からお互い、「最近どうしているのか」を、なんだかヨソヨソしく報告しあいました。
すでに、私の感覚は答えが出ていました。
「ああ、もう私の中ではきっぱり終わっているな。」と。
久しぶりに彼の横に座ってみてわかったのです。不思議なのですが、私の中で確固たる「感覚」がわかりました。
そうだ、やっぱり私はここから離れたかったんだ。と。
出会った頃に、すぐに話が弾んで急速に仲良くなったはずなのに、今は会話も弾まずヨソヨソしさが埋まりません。
彼から遠回しに「復縁」を言われましたが、私は沈黙を貫きました。
私の、「もう、ないな。」という気持ちが雰囲気にも表れていたのでしょう。彼は目的もなくただぐるぐると走らせていた車を、スタート地点へと向かわせました。
完全な終わりを感じたとき
その日は、何のために会ったのかわからなかったほど、あっさりと終わりました。
もう、彼とは何も話すことがなかったのです。
完全に終わった恋だと確信を持つことができました。思い出は美化されていることに気づき、私の中の未練は0となったのです。
これで、私は以後前向きになる決心をし、間違っていなかったのだと自信を持つことになります。そして、新たに出会った人と、元彼を比べることはありませんでした。
今まで、本当にありがとう。
最後には、この気持ちと言葉しかありませんでした。
[…] リーになって半年以上がたった頃、そろそろ新しい恋がしたいなぁと感じ始めました。元彼と会ってキッパリスッパリ気持ちにけじめがついたことも背中を押していたのかもしれません。 […]