HSS型HSP

HSS型HSPとは。社交的なのに傷つきやすい。2つの感情が引っ張り合う人はHSS型HSPかもしれない

HSS型HSPとは?

HSS型HSPとは、アメリカの心理学博士エレイン・アーロン氏によって提唱された傷つきやすく繊細で、かつ刺激を求める気質を持つ人のことを言います。HSP(ハイリ-センシティブ・繊細さん)には4つの種類があり、そのなかでも傷つきやすくて繊細なのに、好奇心旺盛で外的刺激を求めるという一見矛盾した気質をもつのがHSS型です。その為、いつも頭の中は二つの対極にある感情が引っ張り合っているのです。この気質をもっているのはHSPの4種類の中でも最も少なく約6%(100人いたら6人)で、なかなかわかってもらい辛い気質でもあります。

HSS型HSPの特徴 こんな感情を持ったことはありませんか?

このような感情が「わかる!」と共感できる方はHSS型HSPの気質をお持ちかもしれません

  • 人と接するのが好きだけどめんどくさい、疲れる
  • リーダーシップを取りたいが、人の指摘に傷つきやすく怖い
  • 明るくて社交的に見られるけれど陰キャラ的な部分も持ち合わせている
  • 行動力があり大胆に見られるけれど、人の言葉を気にしやすく傷つきやすい
  • 飲み会や大勢と話した後はずっと頭の中で発言などを思い出し後悔する
  • 人に言った言葉が「もしかして不適切だったかも」と思いずっと気になる
  • 自分のことなのに、本当の自分がわからない
  • 楽しいことは好きだけど、ものすごく疲れる

HSS型HSPの生き辛さ

HSS型の生き辛さの一つとして「周囲が見ている自分」と「自分が思っている自分」のギャップがある事ではないでしょうか。HSS型HSPの人は社交的な一面も持ち合わせているため、周囲の人からすると「一体あなたのどこが繊細さん?」という反応をすることでしょう。そうしたところから、本当の自分が自分自身でもわからなくなり自分探しに走りやすくなります。いつも対極にある感情が引っ張り合っているため、なんとなく感じる人との違いが自信を失わせ自己肯定感が下がっていくこともあります。

私のHSS型HSP

私自身がHSS型HSPだと気が付いたのは2018年頃からです。この頃、ささいなことが気になって疲れる人向けの繊細さんの本が話題となっていました。繊細さん・HSPなどの単語が世に出てきたのもこの本がきっかけだと思います。ですが、まさか自分が繊細さん(HSP)だとは露ほどにも思っていませんでした。

思えばずっと自分の2面性に悩みながら生きてきました。人とわいわい騒いだ後、自分の発言が気になってとても恥ずかしい気持ちになったり、人前に出ることも好きですが準備をしすぎるなど、まじめすぎる一面も持っています。イベントの後はしばらく寝込んだり。友人と旅行に行っても友人が楽しんでいるかどうかが気になりすぎるなど、適度に過ごすということがうまくできないのです。そんな自分がなぜなんだろう?とわかりませんでした。自分を知るためのチェックリストのようなものをやったとしても、例えば「人と会って話すことが好き」にも丸が入りますし「人と会うより一人で過ごす方が好き」にも丸が入るのです。ずっとどっちが本当の自分なんだろう?と考えていました。HSS型HSPの気質を知ってからは「どちらも自分だ」と認めることができるようになりずいぶん楽になりました。繊細で疲れやすいのに好奇心旺盛で刺激を求める…よくHSS型HSPはアクセルとブレーキを同時に踏んでいると表現されます。この矛盾こそがHSS型HSPなのですね。

HSS型HSPが楽になるコツ

HSS型に必要なのは「ひとりの時間」です。つい刺激を求めに行動的になりがちなのですがもともとは疲れやすく繊細なのです。このことを念頭に入れて「一人で過ごす時間」をスケジュールに組むようにしましょう。動的に動いたときだけではなく、重要な仕事をした後や大勢での飲み会、子どもの行事、役員やPTAなど日常的にある小さなイベント事でもHSS型は刺激を受けています。まずは休むことを自分に許し(HSS型は真面目なので休むことが下手だったりします。)生きるためには休息が必要だと自覚しましょう。

ひとり時間を過ごす注意点

ゆっくりとくつろごうと思いオシャレなカフェ等に行くけれど、案外心休まらず疲れて帰ってくる羽目になることも。それはずばり「人」が気になるからなのです。HSS型HSPはとても敏感なので店内の音や喋り声、目線、エアコンの風などが気になりくつろげないことがあります。おすすめなのは人目なく自然にふれられるところ、家といった「ひとりきりの空間」を味わうことでストレスを解消できます。ここなら大丈夫、という場所を作っておくとよいかもしれませんね。

HSS型HSPをもっと知りたくなったら

もっと詳しく知りたい!と思ったらぜひ専門書籍を読んでみてください。私もずいぶん救われました。オススメの本を紹介します。

①その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません 時田ひさ子著
私がHSS型HSPであると確認を持てた本です。この本のおかげで自分の資質を理解することができ、何十年もの謎解きが解決したような気持ちになりました。

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方 時田ひさ子著
自分がHSS型HSPであると自覚したらこちらの本をおススメします。具体的に何をやっていけばよいのかワークも入っています。

繊細すぎて生きづらい ~私はHSP漫画家~ おがたちえ著
漫画で読みやすく思わずあるある!とうなずいてしまう共感できる本です。

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